先に述べた実習への手作りおもちゃ持参に加え、紙芝居舞台の製作、舞台を利用して、より演出に工夫を加えた紙芝居技法を指導し、実習での実践を奨励している。保育実習Ⅱを履修した4年生に授業で「お話会」の実践を行わせ、当科目履修の2年生のモティべーションを高めている。
近年保育現場において、子どもたちが紙芝居・絵本・素話などに集中する力(集中して人の話を聞く力)が弱まってきている傾向を感じ、実習生の実技の方法をより工夫する必要を感じた。また実習生にとっても、自ら作成した舞台と、準備をした実技力によって、初めての実習に臨む準備を充実させることが可能になることを考えた。
現場では、舞台を使った紙芝居演出を実践している例が一般的ではなかったようで、実習生の実技によって子どもたちが紙芝居を集中して楽しんだ様子が報告された。
また、配属実習の際に子どもとの活動のヒントとなるよう「子どもの活動カード」を作成させ、手遊び、折り紙、ゲーム、あやとりなどについての活動を収集させている。
(現在に至る)