実習生が実践力をつけることを中心に構成された保育実習のための教科書である。
「子どもへの援助と関わり」では、子どもを主体として関わることについて、観察し、自分自身の関わりを客観視する視点が必要であることに言及した。観察する際は、子ども視点と大人の視点を行き来しながら、どのような関わりを持つべきかを検討する必要性を述べ、子どもたちの人間関係(仲間関係・力関係)についても、会話や行動などを観察することによって把握する必要性を示した。
実習生に求められる臨機応変さは、子どもと実習生自身の行動の読み込みと、保育を巡る様々な理論が求められることも述べた。
「赤ちゃんとのかかわり」では、実習生が「言葉が通じなくて不安」と感じ安い部分を、言葉、遊び、模倣、泣きなどに注目しながらかかわり方を説明した。
「絵本・紙芝居」では、両者の違いに言及しつつ、実践上の配慮事項を説明した。