2歳児は、大人の行動を一通り行うことができるようになってくる。自我の発達もめざましく、この二つが相まって保育をするときに様々な難しさを生じさせている。しかし、子どもたちは大人のことを細かく観察しており、それは模倣や「お手伝い」として展開される。特に手伝いは利他的行動あり、その達成感は成功した他者と共有される。その経験は、自己肯定感を高め、2歳児保育の要となる自分をコントロールする力の発達にもつながっていく。家庭的保育は保育所保育よりも生活に密着した保育であるといえる。そこで、保育者には子どもが手伝うことができそうな活動をあらかじめ準備しておくことを推奨した。