カウンセリングの基本的要素は,自己表現とその分かち合いにある。知的学習と並行して,体験学習として「ファンタジーグループ」の機会を持っている。「ファンタジーグループ」とは,ユング派分析家の樋口和彦先生が創案したフィンガーペイントを媒介としたグループワークである。その目的は,創作過程を通して,自分自身の内的世界の探索すること,他者との関係性を深く実感することにある。参加学生には,自己表現の喜びと難しさ,分かち合いの喜びと難しさについて体を通して理解して欲しいと願っている。この体験は,学部学生と大学院生の交流の機会ともなっており,刺激し合っている。(現在に至る)