ヴァージニア・ウルフは戦争、女性、平和というテーマを扱ったエッセイ『三ギニー』において、フェミニズム・パフィシズムへと繋がる「教育を受けた男性の娘」たちによる「アウトサイダー・ソサイアティー」を構想した。本発表では、クエイカ―教徒の叔母キャロライン・スティーヴンからの影響、さらに女性参政権運動、特にサフラジェットについての言説等を検証しながら、「教育を受けた男性の娘」たちによる「アウトサイダー・ソサイアティー」という表現に隠された作家の心情を明らかにした。