欲求充足とメディア選好
飽戸 弘、小寺 敦之、一色 伸夫、服部 弘。NHK放送文化研究所の長期調査プロジェクトの一環で、「利用と満足」の観点から、小学校高学年段階におけるメディア利用の変化を検討している。仮説とは異なり、特定のメディアで多くの充足を満たす傾向が見られたが、とりわけ男児は「ゲーム・音楽」に、女児は「会話」に充足先を求めることが明らかになった。この頃から「ケータイ」「パソコン」への充足先の移行が見られるようにもなり、これらのメディア利用の低年齢化に伴う影響が今後の検討課題になることが示された。