本研究は、我が子に育てにくさを感じ始めた母親が、専門職と繋がっていく中で生じた子育てに関する心情の変容過程について明らかにすることを目的としている。元々、社会資源についての基礎知識のある母親が、子どもの特性(HSC:Highly Sensitive Children)から、孤立し悩む状況にあった。ようやく繋がることのできた専門職とのかかわりによって、母親自身が再起していく過程について、母親の語りから分析を行った。