シカゴ大学キャンパスのStuart hallで、ユダヤ思想と道教・全仏教との比較を発表。ユダヤ神秘主義ハシディズムには「日常生活で専心する」ことに宗教性が見られる。それはカバラーでは、創造時に神的奔流が世界へ離散し、神が火花として万物に内在するため、万物に神を見出す発想なのであるが、これは仏教の仏性に近い考えである。同様に、道教においても世俗からの離脱ではなく、自然の流れに身を任せる生が見られる。