生体反応の自己制御としてのバイオフィードバック法(BF法)は,初期の基礎研究から現在ではさまざまな領域に実践応用されている.身体疾患の治療はもとより,ストレスマネジメントや行動調整,新たな応用・適用対象の開発や,その定義自体についても広がりを見せている.現在様々な応用展開を見せるBF法を理解し,またより効果的な実践応用を施すために必要な、BF法の基礎となる理論や研究について概説した。特に新たにBF法を扱う方々にとって必要となる基礎知識を、心理学の立場から解説した。