インターネットの普及によりE-mailの使用が日常的になった今日、英語を使ったビジネスの現場では、大量の情報を効率よく処理していく、スピード処理能力が求められている。さらに限られた時間内に正確に「読む」という能力も必須となった。こういった現状を鑑み、本授業では、IT時代に対応でき、即、現場で使える「実践的読解力」を身につけるため、広告、手紙、メール、アナウンス、告知、求人などビジネス現場で使用される素材を用い、トップダウン処理とボトムアップ処理をうまく利用しながら、その展開や構成、特有の表現などを教授している。具体的にはTOEICテストのPart 6,7タイプの問題を使用し、まずは日本語による訳を使った問題と設問を大量にこなし、母語である日本語でビジネス文書のスキーマを活性化させている。同時に語彙にも注意を向けさせ、その後、同じ問題を英文で読み込んでいく。この時、スキミング・スキャニングの技術を体験させ、効率のよい読み方の指導も同時並行で行っている。（現在に至る）