不安と期待とが入り混じった気持ちで入学してくる1年生は、大学生活をどう送るのかの展望が不明瞭であることが多い。大学生活に対する姿勢やビジョンの輪郭を描けるようにするため、まず口頭で他者にも理解できるように表現し、次いで、文章化することでより自覚できるように促した。この試みによって、大学生活に不安や困難を覚える可能性のある学生をある程度特定することができ、その後の関わり方につながった。また、年度末には、4月に書き表された文章を返却することによって、各学生に内省を促すことができた。