箱庭療法に関する3つの実験的研究(石原宏による視線解析の研究、山本沙也加による白いボールを置くことをめぐるやりとりの研究、秋本・伊藤らによる脳計測の研究)を通して、そこで見られた箱庭制作者とセラピスト(実験者)の間の一致や「ずれ」について検討し、一致のみならず「ずれ」を通しての発展もあり得ることを述べた。発表時には、実際の視線解析メガネ、ボール、箱庭用具を用意し、聴き手にも参加していただいてデモンストレーションを行った。