文化的アイデンティティを越えて(翻訳)
固定的かつ排他的に捉えられる「文化的アイデンティティ」の通説に対して、本稿はこれをより動的なものとして捉え直すことを提唱する。とりわけ、人は生まれながらにして授かる第一文化的アイデンティティの枠を越えて、継続的にアイデンティティを発達させていくものであり、その発達のメカニズムは異文化に遭遇した際の「ストレス−適応−成長」のプロセスによって説明できるとする。