大学院修士課程を修了した修了生の事例報告に対する誌上コメントである。心理士教育の一環として大学院では学生および修了生が心理相談室紀要を執筆し、外部コメンターのコメントから、事例検討の視点を得て、事例理解を深めることを目的として継続されてきた教育形式である。本論文では、「針を抜く、供犠の苦しみ」と題して、ある母親の面接過程についてコメントした。