最近の小児科クリニックに持ち込まれる発達障害の問題と現状について講義した.さらに,参加者からの箱庭療法を用いた発達障害小学生に対する心理療法の発表に対して問題点を整理しかかわりの重要性を論考した.小児科クリニックにおける臨床心理士の課題が浮き彫りになり,イメージ豊かな表現を理解するための臨床家の理解力,親のサポートなど,特に小児科クリニックの心理士が自由でありながら枠を守れることが肝要であるとの示唆が得られた.