イメージ表現は、複雑な状況を直観的に表すことを可能にする。たとえば箱庭療法は、位置や意味に縛られずに自由に置いて、羅列的で平面的な世界を表すことや、豊かな三次元空間を立ち上がらせることを可能にする。また夢は、まとまらない内的体験を意味がわからないまま表現することができる。そのようにイメージ表現は、意味による交流ではなく、直観的交流を促すのである。言葉で表しがたい体験を抱えた思春期や発達障害のクライエントが、イメージを媒介として体験を表現できるのはそのためである。しかしながら、中心がなくまとまらないイメージ表現(夢・箱庭・描画)も、繰り返すことで秩序が生まれ、意味が見えてくることがある。そこで、イメージ表現による直観的交流と心理的変容の関連を自験例と参加者の事例から考察した。