産業臨床を行っている臨床心理士による事例発表に対して、発表者の事例理解とは異なる視点から検討を行った。フロアからも活発な議論があり、それらも含めて、産業現場での臨床の難しさと、一方で「生活の場」であるからできる支援について、守秘義務と連携などに対して自覚的に動くことができることを指摘した。発表者の今後の臨床実践と事例理解の深まりを期待してのコメントである。