意識と無意識の「『境界壁』が透明」(p213)な特性を有する“夢見る人”であった石牟礼道子を、Jungとの共通性を指摘した上で、河合隼雄という“接線”を引いて見えてくる石牟礼の個性化過程を辿る、という趣旨の研究発表に対する指定討論。水俣病と言う震災後の現代にも通じるテーマとして、蛭子との関連について、投影の引き戻しについてコメントした。