ノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタインのEFTA諸国はEU非加盟国ではあるが、それぞれEUとの密接な関係を結ぶことで、拡大EU市場の中での生き残り戦略を進めている。ノルウェーはEEA(欧州経済領域)への加盟を中心に、アイスランドはEEAおよびEU加盟を天秤にかけながら、スイスはEUとの双務協定を締結しつつ、といったようにどの国もEU統合と歩調を合わせることが不可欠な状況におかれており、その意味において、EFTA諸国はEU非加盟であっても「欧州化」の流れから逃れられているわけではないことを指摘した。