若年者の就業において重要な能力とされる“コミュニケーション力”という言葉に、大学生がどの程度接触しているか検討した。大学生に対する質問紙調査の結果、“コミュニケーション力”という言葉に接触したことのない回答者は0.83%であり、回答者の多くは身近な人物との会話やマスメディアを通して“コミュニケーション力”に接触していた。“コミュニケーション力”は学校生活や仕事を通して身につくと考えられており、その傾向は就職活動経験のある3年生以上で強まることが示された。 論文集掲載ページp.94