高校生時と大学生時において、主張性の4要件(素直な表現・情動制御・他者配慮・主体性)が友人関係に及ぼす影響を検討した。大学生に対して質問紙調査を実施した。友人関係満足感を基準変数とした数量化Ⅰ類の結果、高校生時よりも大学生の方が、主張性の4要件の得点が全体的に高まっていた。高校生時には、主張性の4要件のうち、情動制御と主体性が友人関係満足感を促進し、大学生時には、素直な表現と情動制御が友人関係満足感を促進していた。 論文集掲載ページpp.102-103