高校生の友人関係における問題の様相について、高等学校の教師と高校生自身の視点から検討した。教師と高校生に対してそれぞれ質問紙調査を実施したところ、教師と高校生とでは、高校生の友人関係における問題の認識の構造が異なっていた。教師は高校生が自己を制御できず、相手への配慮に欠けた行動をすることを問題視していた。他方、高校生は友人から嫌われることを恐れ、周囲から浮かないようにしていることが示された。 論文集掲載ページp.668