1984年から2014年までに発行された新聞各紙において、“コミュニケーション能力”がどの程度の頻度で、どのように用いられてきたかを検討した。“コミュニケーション能力”に関する記事は1980年代から出現しており、2000年代半ばから急激に記事数が増加することが示された。テキストマイニングの結果、80年代から90年代にかけて“コミュニケーション能力”は英語の能力として使用されていたが、2000年代以降は若者が身につけるべき全人的能力として使用されていることが明らかになった。
論文集掲載ページp.342