主張性の4要件(素直な表現・情動制御・他者配慮・主体性)と共感性およびシャイネスとの関連について検討した。大学生311名を対象とした質問紙調査を行い、共感性とシャイネスを基準変数とした数量化Ⅰ類の結果、素直な表現や情動制御について、シャイネスを抑制する効果がみられた。他者配慮は、共感性の下位因子である個人的苦痛や気持ちの想像を促進していた。また、情動制御や主体性に、個人の感情の高まりを抑えながらも、他者の気持ちの想像を促す働きがみられた。 論文集掲載ページp.151