大学生を対象に、主張性の4要件(素直な表現・情動制御・他者配慮・主体性)の視点から望ましいと考える自己表現を明らかにし、社会的動機及び他者意識との関連を検討した。男女別の検討を行ったところ、男女ともに自己充足的達成動機が高いほど、情動を制御した主体的で率直な自己表現を望ましいと捉える傾向があった。女性においては、他者の感情や思考を意識するほど、他者に配慮した行動を肯定的に捉えるようになることが示された。 論文集掲載ページp.431