教育目的としての「自立」と「共同」の関係を問い直す
本稿は、障がいをもつ子どもの事例をテーマとするセミナーでの議論に基づき,教育の文脈における「支援」「援助」とは何かを原理的視点から分析したものである。特に、障がいをもつ子どもが「他者に頼る(依存する)」ことを「他者との共同」という視点から捉えた場合に,障がいをもたない人間にとっての「自立」と「共同」の関係性を捉えなおす必要が生じることを明らかにした。