教育領域において「ケア」論が提示する論点として①教育が「目指すもの」としての「ケア」,②教育が「育てるもの」としての「ケア」,③教育」を再解釈する視点としての「ケア」という3つの論点を示した。教育学が「ケア」論の成果を適切に活用するためには「教師―生徒間」の関係性,及び教育が育成することを目指す「知」の想定そのものを捉えなおす必要があることを指摘した。