本研究では、年齢や性別、音楽経験年数の異なる人々を対象として実施した自由回答のアンケートの分析を通して、声の自己評価の観点と評価に影響する要因を明らかにすることを目的とした。合唱経験者を対象としたアンケートの分析の結果、自分の声を対象化して捉えなおすことで、声の身体性やアイデンティティとの関連性、個とコミュニティの関係性の中での評価のズレの一端が明らかになった。