読売新聞の読者投稿欄「人生案内」の1914~2007年の記事について、通時的なドキュメント分析を行い、子どもがいる夫婦の離婚がどのように語られてきたか(許容か抑制か/その理由づけ)の変容を明らかにした。また同時に、「家族の個人化」という現象が現在の日本で具体的にはどのように展開されているかについて、「子どものためか、親自身のためか」という1990年代以降に特有な言説を通じて考察した。