家族問題研究会2016年度第3回研究例会に招聘され、以下の内容で招待講演を行った。近代化の当初から家族団らんや主婦のシンボルとして家族の「食」が強調された日本では、現在でも食事準備に費やされる時間が他国に比べ圧倒的に長い。そんな日本では1990年代後半以降、家族の労働環境が悪化し、共食頻度は大幅に減少した。しかし食の内容については、性別役割分業と専業主婦を前提とした高すぎる要求水準が強固に残存し、共働き妻への過重負担となっている。