本研究は,動物看護学分野におけるESPの立場に立ちボトムアップ的なアプローチでそこで学ぶ大学生が持つ特異な学習動機を反映できる尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討した。「あなたはなぜ英語を勉強しているのですか」などの問に対する自由記述回答を収集・整理して質問項目を作成し,因子分析で構造を探った。その結果,4因子が見出され,「一般的教養・訓練」,「動物医療での実用」,「海外での生活・勉学」,「消極的義務感」と命名し,各因子とも十分に高い信頼性と妥当性を示した。