本研究は，指導法および性格，学習動機，学習観によって，英語スピーキング力の向上にどのような差異が生じるかを検討した。その結果，大学生，中学生ともに正確さ重視よりも伝達量重視の指導法の優位性が見られた。また，中学生においては，指導法の強調点と自分の性格や学習観が類似している場合に高いスピーキング力の向上が見られたが，大学生においては指導法の強調点と自分の性格や学習観が異なる場合により高いスピーキング力の向上が見られることがあった。