本研究は,高等専門学校におけるe-learningの学習促進策として,教員による声掛けと学生間のピアサポートの効果を検証した。2021-2022年度に本科2・3年生を対象にMicrosoft Teamsを活用し,声掛けとピアサポートをそれぞれ異なる時期に実施し,学習時間と得点を分析した。その結果,ピアサポートは声掛けよりも学習促進に効果的である可能性が示唆されたが,統制期との比較では有意な差が見られず,支援方法の改善が求められた。今後は,受講者の関係性を考慮したグループ編成や,複合的な支援策の検討の必要性が示唆された。