<書評>「張 玉萍著『戴季陶と近代日本』」
中華民国時期における中国国民党右派を代表する政治家・言論人である戴季陶の日本観形成過程を、膨大な史料を用いて包括的に研究した意義を評価しつつ、戴が有した日本認識の本質的な部分における連続性に着目することの必要性、そして革命家・政治家という政治的立場からの見解表明として分析することの重要性、等を課題として指摘した。