<ワールドコメンタリー>「ウクライナ危機:対ロシア配慮に葛藤する中国」
2022年2月、北京冬季オリンピック開会式に参加することで、ロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席のメンツを立てることに貢献した。しかし、同オリンピックの閉会式後、同大統領はウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始した。対米戦略上、いま中国はロシアを配慮せざるをえず、ロシアへの批判はできないが、真意は軍事侵攻に反対だと考える。中国のウクライナ危機への曖昧かつ消極的対応について、その背景を考察した。