<講演会抄録>2008年度 連続研究講座:世界の危機と紛争 「歴史認識問題をめぐる日中危機―謝罪してきた日本、反省を認められない中国」
中国でもっとも権威のある日本研究機関である中国社会科学院日本研究所が2006年9月から10月に実施したアンケート調査結果を利用した。管見の限り、日本の中国研究者はほとんど利用していないと思われる。調査結果からは、中国の一般民衆の多くが歴史(近代史)にこだわりを有し、現在の日本・日本人に対してもこのフィルターを通した厳しい見方をしており、中国人の心理的ハードルの高さを再認識する必要性について論じた。